私たち生きものは誰に見せようとも思わず、
自然の中にいつも自然として、
そのまま一緒に地球に存在してきて、
満ちすぎることも、また欠け過ぎることもない。
同じ生きものでも人間は、
どれほど頑張っても、また何を考えてみても、
いつも自然からはみ出してしまい、
どうしても一緒に地球に存在できない。
何故なんだろうかと、地球にこっそり聞いてみた。
すると、低気圧が北の海でとても発達した寒い日の午後に、「互いの弱さを大切にするものは自然の仲間になることができる。
でも人間は、弱さを隠して軽蔑し、強い顔して互いに争う。だから誰とも仲が悪くてね、自然の中にはいられなくなるのさ」と、とても大きな冬風のため息とともに、
地球は答えてくれた。
2015.2.10