場の研究所メールニュース 2016年1月号

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場の研究所 定例勉強会のご案内

 

「〈いのち〉を居場所に与贈して〈いのち〉の与贈循環を生み出そう」

http://www.banokenkyujo.org/

 

〈いのち〉とは「存在を続けようとする能動的な活き」である。(清水博)

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■12月の講演会・勉強会

 

 12月の勉強会は、12月12日に開催された共存在企業研究会のレビューと

 意見交換を行いました。

 

 共存在企業研究会は従来の勉強会とは違い、多くの企業の方のプレゼン

 もあり参加者も90名と多く、色々な切り口での場の共創や与贈の形を紹

 介していただき大変有意義だったと思います。

 

 基調講演として清水所長のお話も、わかりやすく<いのち>の与贈循環

 についてご説明を頂きました。

 

 また、これからの企業の在り方はどうあるべきなのかという観点で「共

 存在」についても触れ、その後の議論に繋がるお話になったと思います。

 

 今月の勉強会は、参加者も少数だったこともあり、共存在企業研究会に

 出席された方々の意見交換からはじめ、清水先生からのコメントをいた

 だくことで、皆さんと一緒に議論を深めていきました。

 

 そして、島根の生協で進められている「おたがいさま運動」のように、

 どのような企業でも、団体でも、マネージメントにおいても、「おたが

 いさま」と言う気持ちを誰もが持てるようにして行くことが重要である

 !という結論になりました。

 

■ 1月の勉強会

 

 2016年1月15日の勉強会は、これまで場の研究会や勉強会についての総

 括をしたいと思います。

 

 というのは、2月末までには小伝馬町の事務所の移転計画があり、皆さ

 んとワイガヤをしながら総括をして、今後につなげる議論をしたいと

 考えております。

 

 そして清水所長を中心に成果や課題をまとめ、新しい夢や計画につい

 て語り合いたいと思います。

 

 

 

■清水博所長からのメッセ−ジ

 

 新しい思想が生まれるためには空間、すなわちその居場所が必要であ

 る。

 

 そのような空間は、創造的な活動がおこなわれている著名な場所へ行

 くと、必ずと言ってよいほど見られるものであり、その場所で共

 に創造的な問題を考えると、自分だけではできない大きな発見をしや

 すいものである。

 

 だから、それだけの創造的な雰囲気を創り出すことができる人の所へ

 は人びとが集まり、そこから新しい何かが始まることが多いものであ

 る。

 

 しかしその空間は劇場のようなものであるから、そこから離れた人の

 仕事には創造性が失われてしまうことが欧米でも少なくない。

 

 小伝馬町の場の研究所へトランジスターラジオ、電卓、液晶などに関

 する発明で世界的に有名な佐々木正さんがはじめて来られたときに、

 まず指摘されたのは、空間がもつ創造的雰囲気であった。

 

 創造的な雰囲気を持つ空間を、人々の創造の場所に発展させることが

 できるかどうかは、創造への感性を持つものが経営の手腕を発揮でき

 るか否かによるによる。

 

 それができないのはその空間をビジネス空間としてしか見ることがで

 きないから活かし方が分からず、「無駄」の一言で方つけてしまうの

 だ。

 

 つまり、暗在的な雰囲気に対する直観的な感性の有無である。

 

 場の研究所の一番理想的な活用は、場に関する創造的な課題を持って

 いる人びとがそこへ来て、互いに一緒にそれぞれの仕事を含めた生活

 をし、時々、休憩しながら議論をするということである。

 

 そのような雰囲気と議論が創造的な刺激を与えるのである。

 

 その前提として、創造的な雰囲気のあるホストが必要であり、互いに

 信頼し合えるだけの人間関係にならなければならない。

 

 またこう言う雰囲気の中から新しい共創が生まれる可能性もある。

 

 今から考えると、場の研究所の一番よい使い方はこのような方法であっ

 たであろうが、昨今のビジネスの成果オンリーの風潮の中で、これを実

 行することは容易ではなかったろうとも思われる。

 

■勉強会のご案内

 

・テーマ:「場の勉強会の総括と今後の展開について」

 

日 時:1月15日(金曜)午前15時から20時ごろまで

 

場 所:東京都中央区日本橋小伝馬町16-20 小西ビル6階 場の研究所

 

参加費:会員…5,000円 非会員…6,000円

    申し込みについては、毎回予約をお願いいたします。

    (なお、飛び入りのお断りはしておりません。)

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■編集後記

 皆さま、新年明けましておめでとう御座います。

 

 本年もよろしくお願いいたします。

 

 なお、場の研究所は2月末までには移転しますので、現在の計画では2

 月の勉強会は未定、3月は新事務所で勉強会開催の計画です。

 

 ただし、まだ諸手続きや事務所の整理などに時間がかかるため正式に

 なり次第、皆さまにご連絡したいと思います。

 

 今月の勉強会ですが、この小伝馬町での最後の勉強会になる可能性も

 高いので、是非ご参加頂き今後につなげて行きたいと思います。

 

 よろしくお願いいたします。  (編集部)

 

 

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