今月の「福島からの声」は、連載第2回目として、みうらひろこさんの詩集「渚の午後」からの詩を前回に引き続いてご紹介させて頂きます。
今回ご紹介させて頂く詩「遅すぎた約束」からは、震災時の壮絶な場景が生々しいまでに伝わってきます。
その悔しさ、悲しさ、無念さは、あまりにも大き過ぎて推し量ることさえ出来ません。
今の日本の政府は次々に原発の再稼働を推し進めようとしています。
福島で起こった大惨事から何ら学ぶことなく、目先の経済ばかりを優先し、なし崩し的に進められていく現在の原発政策の在り方に失望と強い憤りを覚えるのは、私だけではないはずです。
3月11日を前に、私たちが本当に安心して暮らしていけるような居場所づくりと復興について真剣に問いかけていくのなら、この「福島からの声」にしっかりと心を向けて、その一歩を踏み出していかなくてはならないのだと思います。
(本多直人)
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