【解説】清水先生から「Facebookの投稿を場の研究所の会員のみなさんにもみていただきたいのですが…」何か方法はありませんか、と相談を受けました。
そこで、先生の文章のみ取り出して、少し書き直しをしていただいたものを場の研究所のホームページに掲載することにしました。(ところどころ、文が抜けているように感じるところは、他の方のコメントを省いているせいです。)
以下は、その文章です。
2017/09/27 (1) の投稿から
死のはたらきについて知りたければ、ピカート『沈黙の世界』(みすず書房)を読むことを勧める。
20170927 (2) の投稿から
死とは、限りなく大きな沈黙であり、我々の短い生をそこに位置づけている場所である。
我々の生は、その場所においてつながっているのである。
最愛のお方を亡くされたお悲しみの深さをお察しし、心からお悔やみ申し上げます。
我々が死という大きな沈黙の世界に互いに位置づけられて生まれ、そして再びその世界に帰って行くことから、宗教が生まれてくると思います。
このことは西田幾多郎の宗教論ともあっています。
ピカートは『沈黙の世界』という本を書いていますが、彼はその沈黙の世界を死と関係づけていません。
しかし、彼が云う「沈黙の世界」が死という場所であると考えて、この本を読むことは大きな慰めを与えると思います。