【解説】清水先生から「Facebookの投稿を場の研究所の会員のみなさんにもみていただきたいのですが…」何か方法はありませんか、と相談を受けました。
そこで、先生の文章のみ取り出して、少し書き直しをしていただいたものを場の研究所のホームページに掲載することにしました。(ところどころ、文が抜けているように感じるところは、他の方のコメントを省いているせいです。)
以下は、その文章です。
2017/11/12 の投稿から
私の誕生日の祝いの素晴らしいお言葉を、多くの方々からお贈りいただきまして、力づけられ、心から幸せに思っています。
そのお一人お一人にご返事をすべきですが、高齢のために少し長い間スマホやパソコンを見ておりますと、その翌日から数日の間は立っておられないほどの頭痛に時々襲われますので、まことに申し訳ありませんが、まとめてご挨拶をさせていただきます。
私は現在の人間の文明は行き詰まっていると思っています。
そのために「持つことから在ることへ」向かって複雑な動きが生まれていますが、その動きが行き場を失ってカオスが生まれています。
その大きな原因は、AIへの志向に典型的に見られるように、隅々まで情報が溢れて社会そのものが巨大な動くロボット機械となって、私たちを支配しているからです。
私の研究の目標は「情報を超えて、その奥底にある〈いのち〉そのものの活きを社会と地球へ」です。
居場所における私たちの存在の根底に実在してはたらいているものは〈いのち〉であり、生きている者を離れて観察している者がその活きを情報に変えてしまうのです。
すると社会では、その情報が実在しているかのように取り扱われます。
その活きがいったん情報に変わってしまうと、それは〈いのち〉から離れてコンピュータからコンピュータへとメディアの働きで高速に動いて、人間を縛っていくのです。
このことが〈いのち〉をもっている人間や生きものを苦しめているのです。
そこで私たちを縛っている情報を、その根底にある〈いのち〉の活きに還元して社会と地球とに戻していく理論を書いた「存在の科学」の本を出したいと考えています。
これが私の85歳の夢です。