[講演]
「二重存在がつくりだす表現について」
NPO法人 場の研究所 所長 清水 博
「日本思想の基層にある二重性」
東大名誉教授 竹内 整一
「民藝:二重存在が生み出す美」
日本民藝館学芸部長 杉山享司
場のシンポジウム2018「二重存在と日本の表現」
-世界に存在する自分、世界として存在する自分-
日時:2018年9月1日(土曜)13:30-18:00(13:00開場)
場所:エーザイ株式会社 大ホール(東京都文京区小石川4-6-10)
主催:NPO法人場の研究所
参加費:一般 3,000円 会員 2,500円 学生 1,000円
※会員とは、場の研究所会員、および日本ナレッジマネジメント学会メンバー。
※ 参加費は、当日受付にてお支払いください。
定員:150名 ※ 定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。
協賛:日本ナレッジマネジメント学会
(※※シンポジウムは、どなたでもご参加いただけます。)
ありがとうございました。
場のシンポジウム2018は、終了いたしました。
近代文明が科学技術と資本主義経済を柱にして非常に発達したことで、人類は地球を自分 たちの居場所のように考えて生活しています。しかし、その居場所をこのまま何時までも続け ていくことはできないと感じるようになりました。これまで人類は自分たちをこちら側において、 向こう側にその自分たちと離れて地球が存在しているかのように考えてきましたが、本当は 人類も地球の一部であり、その人類の存在が限りない膨張を目指して、どこまでも止まること を知らないために、現在の危機が訪れたのです。改めて人間の存在のあるべき姿が問われ ます。必要なのは、「自分は地球(自然)自身であり、かつ地球(自然)を調和的に構成してい る多様な独立した個の一つである」という二重存在という捉え方です。この二重存在を様々な 角度から照らし、それをどのように実現するかを示すのがこのシンポジウムの目標です。
(NPO法人 場の研究所 所長 清水 博)
NPO法人場の研究所所長
清水博
1932年愛知県瀬戸市生まれ。東京大学医学部薬学科を卒業後、東京大学理学部助手、千葉大学文理学部助 教授、ハーバード大学研究員、スタンフォード大学院研究員を経て、九州大学理学部教授。1977年より、東京大 学薬学部教授、ミュンヘン大学客員教授を歴任。1980年より諸学の統合的視点から生命を解明するバイオホロ ニクス(生命関係学)の研究を開始。1993年東京大学を退官し、金沢工業大学情報工学科教授として 「場の研 究所」 を設立。2004年よりNPO法人「場の研究所」所長を務める。東京大学名誉教授。 著書に『生命を捉えなおす(増補版)』 『生命知としての場の論理』 『新版生命と場所』『場と共創』 『場の思 想』 『コペルニクスの鏡』 『〈いのち〉の普遍学』 『〈いのち〉の自己組織化』など多数。
東大名誉教授
竹内整一
1946年長野県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。現在、鎌倉女子大学教授、東京大学名誉教授、前日本 倫理学会会長。専門は倫理学、日本思想。NHK高校講座「倫理」「こころをよむ」講師、「サイエンス・ゼロ」コメンテ ーター、「日めくり万葉集」選者、などを務める。著書に『「やさしさ」と日本人』(ちくま学芸文庫)、『ありてなければ』 (角川ソフィア文庫)、『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』(ちくま新書)、『「おのずから」と「みずから」』(春秋 社)、『「かなしみ」の哲学』(NHKブックス)、『花びらは散る 花は散らない』(角川選書)、『やまと言葉で哲学する』 『やまと言葉で〈日本〉を思想する』(ともに春秋社)、『日本思想の言葉』(角川選書)など、その他。
日本民藝館学芸部長
杉山享司
1957年生まれ。早稲田大学を卒業後、日本民藝館に学芸員として勤務し、現在は学芸部長。専門分野は工芸史 及び工芸論、博物館学。 日本民藝館の運営や展覧会の企画をはじめ、教育普及の活動に携わり、多摩美術大学や武蔵野美術大学等で 兼任講師を務めている。『美の壺-柳宗悦の民藝』(NHK出版)、『趣味どきっ! 私の好きな民藝』(NHK出版) 等への 執筆あり。
13:30 開会挨拶 高山千弘 (エーザイ株式会社、知創部 執行役員 、場の研究所 理事)
13:40 【講演】『二重存在がつくりだす表現について』 清水 博 (場の研究所 理事長)
14:40 場の研究所 活動報告 前川 泰久 (場の研究所 理事)
15:00 【講演】『日本思想の基層にある二重性』 竹内整一氏 (東大名誉教授 )
16:00 【講演】『民藝:二重存在が生み出す美』 杉山享司氏 (日本民藝館学芸部長)
17:00 【パネルディスカッション】
清水 博・竹内整一・杉山享司・高山千弘 モデレータ 前川 泰久
17:50 閉会挨拶
18:00 閉会
※当日の進行により多少の前後があります。
申し込み詳細:
「場のシンポジウム参加申し込みフォーム」よりお申し込みください。
開場地図:
エーザイ株式会社 大ホール
東京都文京区小石川4-6-10