場の思想入門 〜「場」とは、未来を開く思想である〜
清水博・清水義晴(著)
137ページ(2019(令和元)年5月1日 初版発行)
出版社:株式会社 博進堂
地球危機の現代にすべての生命が共に生きていく「場」を考察した未来を開く対談集。2006年3月22日の対談が、13年を経て待望の書籍化。
NPO法人「場の研究所」の清水博所長と、まちづくりや企業研修などで数多くの「場づくり」を手掛けてきた清水義晴氏による対談。競争社会から生命調和の時代へ、時代の転換期に日本のもつ「場」の文化が大きな役割を果たすであろうと予感した二人が、自らの体験をもとに「場」と「生命」の在り方を思想として語り合う。
目次紹介:
管理型組織から支援型組織へ…8
先が見えると元気になる…13
意志を超えた出会い…15
病気のままで幸せになろう…19
世の中が必要としている仕事を事業化する…21
苦労に光をあてる…24
現代社会のさみしさや孤独感…27
安心して自分を出せる場づくり…32
ファシリテーターは「産婆」役…34
必ず場から答えが出る…37
閉鎖病棟でのワークショップ…40
みんなで理念をつくる…43
現代は地球危機の時代…48
「競う心」と「待つ心」…51
場に受け入れられると「待つ」ことができる…53
「問いかけ」を発見する…57
場は皆でつくるもの…60
共に生きる社会をどう作るか…65
子どもは社会の宝だった…69
子どもを支える大人たちのネットワーク…72
「場」は未来を開く思想…75
現代は人間像の転換期にある…81
機械論的世界から生命論的世界へ…84
自己に問いかけては身体で答える…87
「答え」よりも「問いかけ」が大切…90
観客がいないと視野が内向きになる…92
互いをケアする「生命の回し合い」…94
生命の即興劇とは共に生きること…97
出会いの必要性…100
出会いとは自分を「開く」こと…103
役者と観客の心を映し合う舞台…106
人よりも「場」を変える…108
「縁の海」としての地球…112
頭脳の世界と身体の世界…114
頭脳のブレーキを外す…116
即興劇における死の役割…118
全体が部分に入ってくる…121
持続可能な状態とは…123
即興劇を深めるには…129
救済とは生命の即興劇に互いに入ること…132